医薬品は人の生命に関わる大切なもの。一般の商品を消費者に手渡すのとは違います。医療の専門家である医師に医薬品の情報を伝えるMRをはじめ、製薬会社の私たちは、医薬品のプロフェッショナルとして働かなければなりません。日本ケミファが新入社員をはじめとする教育プログラムに力を注いでいるのはこのためです。
誰もはじめから医薬品の専門家ではありません。健康という幸福を人々に掴んでもらいたい、人の生命を救いたいという熱意さえあれば、誰でも医薬品の専門家として、知識や技術を自分のものにすることができます。日本ケミファでは、そのための充実した教育研修システムを備え、高い専門性と強い使命感を持った人材を育成しています。
新入社員総合研修
新卒採用で入社した全員が参加する合宿形式の研修。医薬品業界全般に関する一般知識や、ケミファの経営理念、組織、法規などを理解します。また、企業人としての姿勢、行動、知識等を、団体生活を通して身に付けます。約10日間の総合教育が終わると、配属先ごとに分かれて、研修を行います。
配属先研修
臨床検査薬事業部(技術部門)
研修の目的
新入社員総合教育が終了した後、臨床検査に関する基礎的な研修を行います(3週間程度)。この期間中、当事業部の主力製品である体外診断用医薬品や医療機器、製品に関連する疾患の診断・治療、その他関連情報についての知識を深めます。さらに、実際の製品トレーニングも行います。製品知識を獲得した後は、営業・技術部門などの配属先で、より詳細な業務についてOJTを含めた研修を実施します。
新入社員に期待すること
当事業部での研修は、臨床検査業界に携わり医療の一端を担っていく立場としての資質を養い、社会的責任を果たす意識を高めることを目的としています。様々な医療従事者と関わり、その先に患者様がいることを意識することは非常に重要です。信頼される製品を育て、自身のみならず組織全体の成長に貢献していただくことを期待しています。
創薬研究所(新薬部門)
研修の目的
創薬研究業務に必要となる心構えやスキル、知識、さらに関連法規などを学ぶことが研修の目的です。 総合研修が終了した後、医薬品創製の流れを学ぶため、全ての研究室を回り、各研究室の業務について座学や実技研修が開始されます。 各研究室に配属された後は、より実践的な技術研修やOJTを通して専門的なスキルや知識への理解が深められるようになっています。
新入社員に期待すること
安全で高品質な医薬品の研究開発のために創薬研究所の研修は重要ですが、学生から社会人としての意識改革も大切です。 新入社員には、新しい研究には躊躇することなく、全てのことにチャレンジしてくれることを期待しています。 研究の進め方やデータ整理の仕方などをできるだけ先輩社員から吸収し、わからないことは何でも質問しましょう。
製剤技術開発部(ジェネリック部門)
研修の目的
部署配属後、業務の概要や課題などを把握する目的で1週間の導入研修を行います。その後、専門分野(分析、製剤、原薬)ごとに業務に必要な知識やスキルをOJT形式で学びます。分析は3カ月のOJT研修で先輩社員と同等の評価をできるようになることが登竜門です。また、製剤は実生産経験を積むため、GW明けから1年間のつくば工場研修を行います。
新入社員に期待すること
医薬品の開発業務は患者様の生命に関わる仕事であり、多くの規制や品質確保のための制度があります。それらは入社後に学んでもらうことが多いため、大学時代と変わらず学びの気持ちを持ち続けてください。また、新入社員のみなさんは失敗を恐れずに明るくどんどんチャレンジし、会社や部署に新しい価値を付加できるイノベーション人材になって欲しいと思います。