新会社の工場は幡ヶ谷の木造モルタル建物を購入し工場に改築して、1951年1月10日に生産を開始した。発足時に手がけた製品は、鎮痛剤「ナルピリン注射液」と解熱剤「ナルブロン注射液」で、いずれも医家向け医薬品であった。「原材料もそろそろ入手できる時期にきていたので、まず比較的簡単に生産できるものからはじめることにした」という。その後、同工場は1966年草加工場に全面移転することとなり創業以来の15年にわたる歴史に幕を閉じた。